【寝屋川市】心温まる”ちょっといい話”「第30回新聞配達に関するエッセーコンテスト」寝屋川市の本田さんに最優秀賞!
厳正な審査の結果、「大学生・社会人」「中学生・高校生」「小学生」の3部門でそれぞれ最優秀賞、特別審査員を務めるスピードスケート五輪金メダリストの小平奈緒さん(相澤病院所属)が選んだ審査員特別賞など、全30編の入賞作を決定し、新聞、公式サイト、入賞作品集「ふれあいの詩2023」等でも紹介しています。
「大学生・社会人部門」で最優秀賞に輝いたのは、寝屋川市在住の元警察官の本田美徳さんで、社会と人々をつなぐ役目を担う仲間としての警察官と新聞配達員の交流を描いています。
胸に残るエピソードの数々をお楽しみください。
「第30回新聞配達に関するエッセーコンテスト」各部門受賞者
各部門の受賞者の氏名は次のとおりです(順不同・敬称略)。
〈最優秀賞〉
「大学生・社会人部門」本田 美徳(大阪府寝屋川市)
「中学生・高校生部門」廣瀨 泉穂(大分県竹田市)
「小学生部門」能美 にな(北九州市)
〈審査員特別賞〉
「大学生・社会人部門」山田 美和子(宮城県大崎市)
「中学生・高校生部門」森 順咲(東京都世田谷区)
「小学生部門」三浦 かりん(北海道下川町)
〈優秀賞〉
「大学生・社会人部門」中村 裕子(福岡県大牟田市)
「中学生・高校生部門」竹原 美桜(岡山県鏡野町)
「小学生部門」佐藤 莉緒(秋田県横手市)
〈入選〉
「大学生・社会人部門」
①板垣 嘉彦(新潟県村上市)、②岩木 麻彩(富山市)、③工藤 圭太(北海道旭川市)、④齋藤 千鶴子(福島市)、⑤神 喬子(福岡県筑紫野市)、⑥田尻 隆(千葉市)、⑦安田 沙織(秋田市)
「中学生・高校生部門」
①石田 唯華(名古屋市)、②今野 莉子(北海道佐呂間町)、③齋藤 祐紀(青森県藤崎町)、④佐藤 蒼維(秋田県横手市)、⑤平野 惠太郎(東京都板橋区)、⑥福井 菜々子(青森市)、⑦森 江里(高知県いの町)
「小学生部門」
①市村 香織(長野県中野市)、②岩下 和美(大阪府枚方市)、③内田 羽奏(大阪府枚方市)、④草薙 ことね(秋田市)、⑤佐藤 和(宮崎県延岡市)、⑥野入 桃子(北九州市)、⑦能間 美穂(北九州市)
「第30回新聞配達に関するエッセーコンテスト」
「大学生・社会人部門」最優秀賞受賞作品
(年齢は2023年10月2日現在)
《最優秀賞》
「あの日の青年」
本田 美徳< ほんだ・よしのり>(61歳) 大阪府寝屋川市
私が交番勤務の巡査時代。その青年は必ず朝刊を深夜2時頃に配達してくれた。この街ではなぜそんなに早く配達してくれるの?といつも疑問に思っていたことを尋ねた。
「警察署と交番にはいつも一番に配達します」と返してくれた青年に、へぇ?そうなの、と驚く私に、僕も先輩たちから聞いたんですがと前置きして、青年はほほ笑みながら続けた。
「お巡りさんは事件を扱う仕事だから、真っ先に読んでもらわないといけないからって。それに明け方までずっと頑張ってるでしょう。僕らと同じ仲間ですよね。お疲れさまです」
軽く頭を下げてバイクの音を響かせながら青年は次の配達に向かった。同じ仲間。確かに私たちと彼らは社会をつないでいる。新聞の社会面に載る出来事の守り手と、街の人々にその出来事を知らせる重要な役目。
あの日は木枯らし吹く寒い夜だった。青年の姿と大学生時代に新聞配達をしていた私の姿と重なった。(一般社団法人日本新聞協会のプレスリリースより)
大変心温まるお話です。
また、本田美徳さんは、伊賀上野城(三重県伊賀市)を管理する伊賀文化産業協会の公募でも最優秀作に選ばれています。
「城の木漏(こも)れ陽(び)」は、駆け出し刑事の頃の経験を題材にしています。
「城の木漏れ陽」など応募作を紹介する伊賀文化産業協会発行のエッセー集「私の伊賀上野城」に掲載されています。
本田美徳さんは、現在、寝屋川市にある松島病院で勤務する傍ら、執筆活動を続けており、「今後も心に残るエッセーを書いていきたい」と話しています。
本田さんについては広報ねやがわ令和6年1月号(寝屋川市役所企画3課)にも紹介されています。
寝屋川市役所はこちら↓↓↓