【寝屋川市】悲報。寝屋川一番街商店街の古本屋「金箔書房」が9月30日で閉店。36年間の歴史に幕を下ろす。
早子町の寝屋川一番街商店街で、36年間愛されてきた古本屋「金箔書房」が、2024年9月30日で閉店します。
筆者が訪れたのは、2024年9月20日でしたが、閉店を知らせる張り紙があり、半額セールとして、店内にある古書がすべて半額となっていました。
半額セールは、9月3日から始まっていたようで、既に店内の本棚は、空いているところもありましたが、まだまだ掘り出し物も残っていました。
筆者も、「寝屋川市史」が欲しくて店内に入り、「閉店されるんですね。寂しいですね。」と声をかけると「みんな、そう言ってくれるけど、年だからね。」と言葉を交わしました。
「寝屋川市史ってありますか。」と訊ねると、「ああ、寝屋川市史は、今は、無いなぁ。この辺りに欲しいのがあれば、見ていって。」と大阪府史や大阪市史、近隣の市史などが並ぶ棚を教えてくださいました。
寝屋川市史は無かったものの、全10巻のうち大塩平八郎の乱の時代の大阪市史と立原正秋の昭和52年の帯付きの初版本を選びました。
すると、「これは、値打ちがあるよ。この本を売りに来た人は、立原正秋のファンで、初版本を必ず買ってコレクションしていた人でね。」と古書店ならではの一冊の本に込められた思いを語ってくださいました。
7月末に「炭や。よつ葉」が開店した時にも、金箔書房の店主と言葉を交わしましたが、その時は閉店のことはおっしゃってなかったので、この見慣れた光景があと数日で見られなくなってしまうのかと思うとやはり寂しい気持ちになりました。
地元で愛された名店がまたひとつ姿を消していきます。
いよいよ、閉店まであと少しとなりましたが、思い出のある方、掘り出し物の書籍を見つけたい方は、最後に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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