【寝屋川市】香里ヌヴェール学院の生徒がふれあい喫茶を運営。高校生が生む新たな繋がり「単身高齢者の社会的孤立を防ぐ」

大阪府寝屋川市美井町にある「香里ヌヴェール学院」は、1923年に大阪市中央区玉造に聖母女学院を創立して以来、100年の歴史を誇るカトリックミッションスクールです。

長きに亘り、女子校でしたが、2017年4月に聖母女学院から「香里ヌヴェール学院中学校・高等学校」に校名を変更するとともに男女共学となり、中学2コース、高校3コースを新設しました。

今回は香里ヌヴェール学院の高校生が運営する「ふれあい喫茶」をご紹介します。

この取り組みは、お一人で生活されている近隣の高齢者の方々に「ふれあい喫茶」に参加していただき、新しいお知り合いを増やし、新たな繋がりを作るきっかけづくりをするというものです。

香里ヌヴェール学院提供

寝屋川市の「単身高齢者の方々の孤立化を防ぐ」ための取り組みです。

香里ヌヴェール学院提供

1人暮らしの高齢者にとって大変心強いこの取り組みですが、実はこの活動は、全て無料で行われています。

香里ヌヴェール学院提供

また、寝屋川市の広瀬慶輔市長も、この活動の現場の視察に来られ、高校生の活動を応援しています。

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「ホっとりんぐ」を運営している生徒さんにお話を伺いました

寝屋川市で「ホっとりんぐ」という団体名で活動をしている香里ヌヴェール学院高等学校の2年生(2024年度)です。私たちは、「ふれあい喫茶」を自分たちで開設して、自分たちで運営しています。 

香里ヌヴェール学院提供

お一人で生活されている近隣の高齢者の方々に「ふれあい喫茶」に参加していただき、そこで他の方々とお知り合いになり、新たな繋がりを作っていくきっかけづくりをしています。私たちは、このふれあい喫茶を家族のような安心感のある集まりにしたいと思い、そのための繋がりを「輪」という風に考え「ホッとりんぐ」という名前を付けました。

香里ヌヴェール学院提供

その資金はどこから?

生徒たちは、昨年度、クラスで1つの会社を運営していました。学校近くの店舗を借りて、そこで毎週1回カフェを自分たちで運営したり、自分たちで植えた野菜をジェラートに商品化して、寝屋川市の「月見とランタンの夕べ2024」にキッチンカーで出店したり、香里園の商店街にジェラートの卸売販売なども行っていました。そのときに手に入れた資金を元手に活動しているそうですよ。

香里ヌヴェール学院提供

得た資金を、ビジネスで用いるのではなく、社会貢献で活かしたいと思い、高齢者の方も気軽に食べて頂けるヘルシーな野菜ジェラートを無料で提供することにしました。「ホッとりんぐ」の運営資金は、去年の売り上げの残りとオープンスクールの販売などですべて自分たちで調達していました。
ところがジェラートの残りが僅かなことから、販売できるものがなくなり、活動資金を新たに手に入れることが難しくなってきて、現在ネット募金を募っています。

活動内容は季節ごとに変えていく

ジェラート喫茶 ~夏~

香里ヌヴェール学院提供

このジェラートは、学校近くの民間の農園さんのご協力のもとで、自分たちが野菜を種から収穫するところまで行い、その野菜をジェラートに商品化したものです。 堺市にある人気ジェラート店「おいしいジェラート屋さんLAMP」にご協力頂き、卵不使用・低脂肪・低カロリーのヘルシーな野菜ジェラートに仕上げています。

香里ヌヴェール学院提供

ミニ運動会 ~秋~

ミニ運動会では赤組と青組に分かれ、ポイント制で行いました。種目はポイント制紙飛行機投げと新聞綱引き足バージョンの二種目戦いました。普段関わらない方でもチームを作ることで、応援する声など、運動を通して絆が生まれました。

香里ヌヴェール学院提供

みんなで作ろうの会 ~冬~

これは高校生が先生役として行う料理教室ではなく、参加されている全員で行う共同作業という意味でみんなで作ろうの会というタイトルになりました。今までに豚汁、お鍋、味噌煮込みうどんなどを皆で作って食べました。料理が苦手な男性の方でも、普段料理をされている女性の方々と、コミュニケーションをとりながら皆で楽しく作ることができたそうです。

香里ヌヴェール学院提供

レクリエーション

他にも季節関係なく、様々なレクリエーションを行っています。例えばビンゴ大会、イントロクイズ、お絵描き伝言ゲームなどをグループに分けて競い合ったりしました。知らない人同士でも運動、料理、ゲームなどを通して新しい「輪」が生まれるように毎回内容を変えているそうです。

香里ヌヴェール学院提供

九州に住むお祖母さんのことがきっかけ

代表者の生徒さんにこの活動を始めようと思ったきっかけをお訊きしました。

香里ヌヴェール学院提供

祖母は祖父が倒れて、入院してから、今、家に一人でいます。コロナ期間と部活が忙しくなったことから、五年近く会えていません。この状況で、祖母が家で一人で倒れたら、どうなるのかと不安でしかたありません。このような思いをされている方が私以外にもいるのではないかと思いました。そのような想いから始まった活動ですが、私はそれ以外にも大切なことを、この活動を通してたくさん学びました。この活動は私一人では成り立ちません。休みの日にボランティアで手伝いに来てくれているクラスメイトがいて、高齢者の方々が「ふれあい喫茶」までわざわざ足を運んでくれるからこそ、この活動が成立しているのだと思います。たくさんの方に支えてもらっていることへの感謝を忘れずにこれからも活動をしていきたいです。

香里ヌヴェール学院提供

九州にいるおばあちゃんには、なかなか会いに行けないけれど、香里三井団地に住む一人暮らしの高齢者にお声かけしているそうです。

この取り組みが、少しでも香里三井団地に住む方同士が話すきっかけとなり、ここに住む方やそのご家族の安心に繋がれば素敵なことですね。

この記事は、香里ヌヴェール学院より情報提供いただきました。

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